本校は大阪府の北部の豊能町(人口約1万9000人)にあり、現在(令和4年4月)児童数185人(1~9年生)の小学校です。
 校区は緑豊かな自然に囲まれた旧来から存在する山村集落と、大規模な住宅開発がされた新興住宅地域から成り立っています。

 学校の正門を入ると、真正面に校舎が小山を背景に調和して立っています。
 その光景は山間部に位置していることをすぐに思わせる一枚の美しい絵になっています。
 その校舎の前に「大望」とかかれた大きな御影石が据えられ、その裏に本校の創立の歴史が簡略に書き刻まれています。
 『本校は明治八年八月八日創立 爾来地域の住民の不断の教育振興の熱意と尽力により整備充実発展しここに百周年を迎う・・・・昭和五十年八月八日』とあります。

 本校は今年(2022年)で創立147年もの長い歴史を持つ学校です。
 1872年(明治5年)に学制が発布されてまもなく作られたことになります。
 創立に至る経緯や背景はよく分かりませんが、当時、「民費」と呼ばれた地域共同体の積金(つみきん)や人々の協議による供出金によって設立・維持されていた多くの小学校があったことを思えば、本校も最初から文部省からの委託金によって建てられ、運営されてきたものではなかったと思われます。
 それだけに地域の方々の教育に託した思いは強かったのでしょう。
 この東能勢地域には本校で学び、卒業されたたくさんの方々がおられ、活躍されています。
 今も、子どもたちは保護者や地元の人々の期待を背に、この地域への愛を深め、毎日一生懸命学んでいます。