体験活動の充実を図っていきます。

 
 春休みに咲き誇った桜や、秋に深紅に色づく紅葉の木々が、柔らかな黄緑色の葉をつけ、心和む新緑の季節となりました。
 4月から新年度が始まり、はや一カ月。1年生は入学式で緊張していた姿がありましたが、今は学校の生活になれてきている様子がうかがえます。給食も楽しみにしているようで、「きょうのメニューはなんだろう?」「おいしかった!」など感想を教えてくれる姿がとても微笑ましいです。2年生から9年生も学年が進級し、お兄さんお姉さんとなり、「がんばろう」と意欲をもって日々取り組んでいる様子がうかがえ、とても頼もしく感じます。この意欲を成長につなげられるように、昨年度からスタートした東能勢小中学校で積み上げた基礎の上に、小中学校教職員一同で知恵を出し合い、1年から9年へとつながる具体的な取り組みの形を築いていきたいと思います。
 また、体験活動の充実をはかることで、現実世界や生活などへの興味・関心の向上、問題発見や問題解決能力の育成、思考や理解の基盤づくり、自己との出会いと成就感や自尊感情の獲得、社会性や共に生きる力の育成、豊かな人間性や価値観の形成などの意義があると文部科学省が示しており、その必要性が謳われています。
 教科横断的・総合的な学習の発想を活かし、生活科・総合的な学習の時間を中心に、各教科及び特別活動(学校行事)など学校教育活動のあらゆる場面と関連付けた取り組みである「とよの未来科~東能勢style~」の中でも、東能勢小中学校校区の豊かな自然を活かし、豊かな人材にご協力いただき、引き続き体験活動の充実を図っていきたいと思います。見る、聞く、味わう、嗅ぐ、触れるといった感覚を働かせ、子どもたちに全身で体感、体験、体現をしていけたらと思います。
 この時期は、緊張やがんばりから少し疲れが出やすい季節でもあります。ゴールデンウィークにはご家族でゆっくり過ごす時間や、体験活動の機会をもっていただき、4月からの疲れをいやしていただけたらと思います。
 
東能勢小学校 校長 髙橋弘樹